第一部のベクトル解析と第二部のテンソル入門とからなる.従来の ベクトル解析のGibbs 以来の標準的内容に加え擬ベクトルを詳しく述べ、直交変換群 (正負の変換を共に含む)のもとで不変な形式を整理・解説し右手系と左手系 の区別を重視した.さらに、幾何学的意味に基礎をおいたテンソル入門の解説 を行なった.
各種のアフアイン変換群のもとでの不変な形式として行列の標準形を眺める 視点に立って様々な標準形の幾何学的意味を解説した.また、この立場から一 般逆行列を幾何学的に導入しこの方面の問題の理解の徹底を計った.
ベクトルと行列に関する易しい入門書.理工系大学生初学年向き.
ベクトルや行列に関する詳しい理解を得る一つの方法は、全ての問題をジョ ルダン標準形に帰着させることである. 本書はこのような立場に立って線形 代数全体を書き直す試みを述べた書である.特に、工学的重要性からジョルダ ン標準形の構造安定性に関する章を設け新たな結果を述べた.
項目ごとの分担執筆.「符号理論」、「情報圧縮」の項を担当.
項目ごとの分担執筆. 第IV章 分野別応用、第2節 工学と工業生産の 2.6「情報理論と統計的推論」の執筆を担当.
情報理論の章の編集担当.さらに、情報理論の章の中の 「多元通信路に対する符号化」を執筆担当.
情報理論の基礎から最新の成果までを、Shannon 以降の歴史的変遷をたどりな がら解説したもの.ともすればやや狭いと言われる情報理論の守備範囲を出来 るだけ多様な視点から眺め直すことによって、現代情報理論は、すでにデータ 圧縮技術などを通して工学的に役に立つばかりでなく、丁度「エネルギー」を 対象とする物理学と対になって、「情報」一般を対象とする学問としての確固 たる方法論を提供していることを明らかにすることを目指した著述である.と くに、ユニバーサル符号に焦点を当てて、その現代的展開を全面的に解説しよ うとしたことが本書の最大の特徴である.
�宣伝用コピーから� 誕生以来,50年の歴史を迎える情報理論は,マルチメディア時代にあって今やその基盤技術を根幹から支える中核的理論体系をなすに至っている.本書は著者自身の独創になる「情報スペクトル」という全く新しい方法論に立脚して,従来の情報理論を全面的に見直し再構築した上で,情報スペクトル的新世界の全体像を展望した記念碑的著作である.これから情報理論を学ほうとする若い学生や研究者にとっては,工学系,数学系を問わず必携・必読のバイブルとなるであろう.
情報源符号化に関する基礎理論について最新のトピックスを交えて解説したテキスト・解説書である.算術符号,情報表現,ユニバーサル符号,MDL基準,多端子データ圧縮, 大偏差原理等について,第一線で活躍中の9人の執筆者がわかりやすく解説している.初学者にも研究者にも有用な内容が平易かつ簡潔にまとめられている.
情報理論の本格的な教科書.「そもそもの基礎から説き起こしながらも, それにとどまらず,データ圧縮理論の最先端までを確実に身に付けさせることを狙った」意欲的かつ懇切丁寧なテキストである.すなわち, 情報理論の基礎から最新の成果までを、Shannon 以降の歴史的変遷をたどりな がら解説したもの.ともすればやや狭いと言われる情報理論の守備範囲を出来 るだけ多様な視点から眺め直すことによって、現代情報理論は、すでにデータ 圧縮技術などを通して工学的に役に立つばかりでなく、丁度「エネルギー」を 対象とする物理学と対になって、「情報」一般を対象とする学問としての確固 たる方法論を提供していることを明らかにすることを目指した著述である.と くに、ユニバーサル符号に焦点を当てて、その現代的展開を全面的に解説しよ うとしたことが本書の最大の特徴である.最後に,第1版と異なる本書の特色は 総頁70頁にわたる「演習問題」の充実にあり,選び抜かれた120題を超える 例題の提供は,読者にとって最良の教師であり,広範囲の興味深い話題の宝庫 となっている.
This is the English edition of the Japanese book "情報と符号化の数理"(韓太舜,小林欣吾著;培風館)
Series: Translations of Mathematical Monographs: Volume 203
This book opens a novel dimension in the 50 year history of mathematical theory of "information" since the birth of Shannon theory. First of all, it introduces, in place of the traditional notion of entropy and mutual information, the completely new and highly unconventional approach of information-spectrum" as a basic but powerful tool for constructing the general theory of information. Reconstructing step-by-step all the essential major topics in information theory from the viewpoint of such an "information-spectrum", this comprehensive work provides an accessible introduction to the new type of mathematical theory of information that focuses mainly on general nonstationary and /ornonergodic sources and channels, in clear contrast with the traditional theories of information. This book is a new non-traditional theoretical reference for communication professionals and statisticians specializing in information theory.
Series: Applications of Mathematics. Volume. 50 (see Springer )